これまで捨てられるだけの【未利用植物資源】から、新たな素材を生み出す。
もったいないバイオマス株式会社の企業理念や概要などをご案内いたします。
世界どこでも、栽培期間3〜4ヶ月で2メートル近くになる1年草で無農薬栽培が可能なヒマワリ、ソルガム(高梁/高きび)の未利用部位から新素材を開発し、余すところのない、ゼロエミッション総合利用技術を確立し、次世代資源問題に少しでも貢献しようというのが、弊社の事業目的である。この技術は栽培期間1年のサトウキビ総合利用の沖縄での7年間開発経験から発展したものであり、また、他の植物活用に応用ができる。
「儲かる、手抜ける、便利」といった人間の欲が、フードマイレージ(食料重量の輸送距離=トン・キロメートル)総量を増大させ、つまり運びすぎる歪を生み、消費者には不自然な食材を普及させ、抑制を失った輸送の拡大と過度な便利さを求める流通システムでエネルギー資源ばかり高騰するアンバランスな需給構造を作ってしまった。弊社の事業理念はもっと身近な成長の早い植物から食材、素材に利用し、森林を守り、地産地消経済を効率的に発展させ、環境と共生できる人間の原点に戻ろうという現代世界へのアンチテーゼでもある。
紀元前3000年ごろにはすでに北米のインディアンが現在のアリゾナ州やニューメキシコ州で栽培がはじまっており、それが南米に伝播して、今なおペルーでは背丈8メートルのヒマワリが現存することを知った時、この研究開発の意義を直観した。農業の原点を作った北米インディアンや南米のインディオが、今日に至るまで生活様式を変えずにいかに土を大事にし、土と共生してきたか、そこに次世代に伝えられるエコでヘルシーな原理原則がある。
推定5億トンのヒマワリ、その未利用のヒマワリの茎から孫の世代に役立つ、ケミカルフリー食品のつなぎ、カーボンオフセット建材・紙・繊維、植物結合水などの研究開発を続け、すでに食用油、スナックに利用されている種子の栽培コストを下げることができれば、我々の祖先が太陽の花と拝めていた時代の、ヒマワリ活用の原点が見えてくるのではないか…。
SUMMARY |
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HISTORY |
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高村 善雄 Yoshio Takamura1948年、長野県生まれ。 1951年、3歳の時、父、神津賢一郎が病で倒れ、母、愛と共に上京、母方祖父 高村甚平に育てられる。 1972年、慶應義塾大学経済学部卒業。在学中の1970年、慶應で初の将棋学生名人になる。 中米エルサルバドル駐在でスペイン語を覚え、帰国後ミスターキューバと呼ばれるようになる。同国とさとうきび副産物開発に着手。しかし、ソ連の崩壊でキューバがデフォルトになり苦しい時期を過ごしたが、最後に幸運が訪れ、郵政省と、サトウキビはがき、インクジェットはがきを成功、三菱製紙にスカウトされる。 |